ビープ音とは、特定の動作を行った時に発せられる「ビー」という音です。
Linux であれば、コンソールでおかしな入力を行ったりするとビープ音が出ます。
例えば、キー入力が受け付けられなかった場合に音が出ます。
このビープ音は、ビープ音用のスピーカーから発せられ、マザーボードに直付けになっているものがよく見受けられます。
音が鳴らないようにするには、ハード的に対策を施す方法と、システム的に対策を施す方法があります。
ハード的に鳴らないようにしたいのであれば、ビープ音が出る部品を外すか、電気的に無効化します。
しかし、ハード的に外してしまうと元に戻したい時に面倒という一面があり、システム的に処理した方が良いと考えられます。
ここでは、Linux のシステム上においてビープ音が鳴る例を挙げ、各場合においてビープ音を消す方法を紹介します。
コンソールのビープ音は、ビープ音の中でも聞く回数が多いと思います。
ちょっとした入力ミスでビープ音が鳴る上に、おかしなプログラムを走らせた場合には鳴り続ける事もあります。
コンソールのビープ音は、/etc/inputrc というファイルを編集して消す事ができます。
ビープ音を消すには、以下のように編集します。
# do not bell on tab-completion
#set bell-style none
set meta-flag on
set input-meta on
set convert-meta off
set output-meta on
set bell-style none <--- この行を追加
$if mode=emacs
# for linux console and RH/Debian xterm
"\e[1~": beginning-of-line
"\e[4~": end-of-line
"\e[5~": beginning-of-history
"\e[6~": end-of-history
"\e[3~": delete-char
"\e[2~": quoted-insert
"\e[5C": forward-word
"\e[5D": backward-word
"\e\e[C": forward-word
"\e\e[D": backward-word
# for rxvt
"\e[8~": end-of-line
# for non RH/Debian xterm, can't hurt for RH/DEbian xterm
"\eOH": beginning-of-line
"\eOF": end-of-line
# for freebsd console
"\e[H": beginning-of-line
"\e[F": end-of-line
$endif
編集後は、ログアウトしてから再びログインすると設定が読み込まれます。
USB のマウントを行うデーモンであるmurasaki のビープ音は、システム起動時に「ピッ」と音が鳴ります。
また、USB メモリなどを接続した瞬間にも同じようなビープ音が鳴ります。
murasaki のビープ音は、/etc/murasaki/murasaki.conf というファイルを編集して消す事ができます。
ビープ音を消すには、以下のように編集します。
beep: on <--- on → off に編集
init.ieee1394: on
init.pci: on
init.pcmcia_socket: off
init.usb: on
block: on
firmware: on
ieee1394: on
input: on
net: on
pci: on
pcmcia_socket: off
scsi: off
scsi_host: off
scsi_device: off
usb: on
vc: off
ide: off
sound: off
システム起動時のビープ音は、次回の起動から鳴らなくなります。