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Vine Linux と WindowsXP/2000のデュアルブート

 OS のデュアルブートとは・・・

 パーティションの設定次第で、1つのハードディスクに複数のOS を共存させて利用する事ができます。 2つのOS を共存させて利用する事を、”デュアルブート”と呼びます。 さらにOS が3つの場合には”トリプルブート”と呼んだりします。 いずれの場合も、起動するOS を選択する事ができるブートローダーが必要です。 ここでは、WindowsNT のNTローダーを使ってWindows とVine Linux をデュアルブートする方法を紹介します。 Windows でフォーマット済みのFD を1枚使用するので、前もって準備しておきます。


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 デュアルブートの設定(Linux での作業)

 Windows とLinux をNTローダーでデュアルブートするには、1度Linux を起動し、Linux のブートイメージをWindows 領域へコピーする作業が必要です。 Linux をHD から起動できないという場合には、GRUB の起動ディスクか、Vine Linux の起動用FD でVine Linux を起動します。

 さて、Vine Linux を起動したならば、root でログインします。 ログインの際にはパスワードを聞かれるので、パスワードを入力します。 尚、パスワードは入力してもセキュリティのため、ターミナル内に表示されないので間違えないように入力します。
 ここまでの環境が整ったならば、Linux のブートセクタをイメージ化します。ターミナルで、

# dd if=/dev/hda3 of=bootvl.img bs=512 count=1

と入力します。ここで、”hda3”の数字の部分はカーネルがあるパーティションを指定します。 このパーティションは、ブートセクタがある所でもあります。 これはパーティションの設定によって異なるので、自分の環境に合せます。 イメージファイルが生成されれば、
 
読み込んだブロック数は 1+0  
書き込んだブロック数は 1+0

と表示されます。 ブートイメージファイルができあがったら、これをフロッピーに書き込みます。 フロッピーディスクをドライブに入れ、

# mount -t vfat /dev/fd0 /mnt/floppy

と入力します。これでフロッピーにアクセスできるようになります。次に、

# cp ./bootvl.img /mnt/floppy

と入力して、ブートイメージファイルを書き込ます。書き込みが終わったら、

# umount /mnt/floppy

と入力してからフロッピーを取り出します。 これでLinux での作業は終わりです。 Linux をシャットダウンして、Windows を起動します。

尚、Linux のシャットダウンは、ターミナルから

# shutdown -h now

と入力します。 デスクトップのメニューから終了を選ぶのと同様です。
尚、再起動させたい場合には、

# shutdown -r now

と入力します。


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 デュアルブートの設定(Windows での作業)

 ここからはWindows での作業です。 先ほどのFD の内容をWindows の領域へコピーする作業になります。

 まず、MS-DOSプロンプトあるいはコマンドプロンプトを開きます。 WindowsXPならば、 スタートメニュー → プログラム → アクセサリ → コマンドプロンプト です。 開いたならば、ブートイメージの入ったFD をドライブへ入れます。 イメージファイルをFD →HD へコピーするので、プロンプト上で

> copy a:\bootvl.img c:\

と入力すると、C ドライブの直下にブートイメージコピーされます。 ファイル名は”bootvl.img”となっています。 マイコンピュータを開けば確認する事ができます。 コピーしたならば、FD はドライブから抜いても大丈夫です。

 次に、ブートの設定ファイルを編集してブートイメージを読み込むようにします。 設定ファイルは、通常は見えない設定(不可視ファイル)になっているので、見えるように属性を変更します。 プロンプトで、

> cd c:\
> attrib -s -r -h c:\boot.ini

と入力します。すると、C ドライブに”boot.ini”というファイルが現れます。 現れない場合には、”最新の情報に更新”を行うか、もしくはコマンドが間違っていると考えられます。 このファイルを、テキストエディタ(メモ帳など)で開きます。
このファイルは、下手に編集するとOS が起動しなくなるので、十分な注意を払って編集するか、バックアップを取るなどしておきます。 開いたならば最後の行に以下のように追加します。

 c:\bootvl.img="Vine Linux"

boot.ini

ここで、””で囲まれた部分はブートローダーに表示されるラベルなので、変更可能です。 編集が終わったら、上書き保存して閉じます。 このファイルは不可視ファイルだったので、属性を元に戻します。 プロンプトで、

> attrib +s +r +h c:\boot.ini

と入力します。すると、C ドライブから先ほどの設定ファイルが見えなくなります。

 以上でWindows とVine Linux のデュアルブート設定は完了です。 コンピュータを再起動してみましょう。
再起動すると、Windows の画面が出る前に、ブートローダーのOS 選択画面が表示されます。

オペレーティングシステムの選択

  Microsoft Windows XP
  Vine Linux 3.1


上矢印キーと下矢印キーを使って項目を選択し、Enter キーを押してください。

システムが自動的に起動するまで:30

ここで、Windows を選択すれば、従来のようにWindows が起動します。 Linux を選択すれば、VLILOが起動した後、Vine Linux が起動します。

上手くいかない場合にはどこかの手順が間違っているので、見直します。

この辺りが考えられます。


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