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ビデオカード

 ビデオカードとは・・・

 ビデオカードは、画面(ディスプレイ)を表示するための処理を行うパーツです。 画面の描画処理能力は、ビデオカードの性能によって決まります。 ビデオカードには、他にも「グラフィックカード」、「グラフィックボード」、「ビデオボード」、「VGA」などの呼び方があります。 ビデオカードは、予めマザーボードに搭載されている(オンボード)場合とAGPやPCIスロットに挿して使用する場合があります。 また、ビデオカードのメーカーには、その中心となる”ビデオチップ”だけを配給しているメーカーと、カード全体を作っているメーカーの2つがあります。

ビデオカード(RIVA 128ZX)

 メーカー  : Nvidia
ビデオメモリ : 8MB


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 AGP

 ”AGP:Accelerated Graphics Port”とは、ビデオカードとメインメモリ間のデータを転送における規格です。 利用するには、ビデオカードはマザーボードのAGPスロットという所に挿します。 似ているスロットに、PCIスロットがありますが、AGPとPCIではスロットの色と形状が異なります。 PCIよりもAGPの方が高速なので、通常はAGPを利用します。 AGPは、現在までにバージョンが変更されていて、各バージョンで信号電圧やサポート倍率が異なります。

AGP のバージョンと仕様
バージョン 信号電圧 サポート倍率
AGP1.0 3.3V 1x、2x
AGP2.0 1.5V 1x、2x、4x
AGP3.0 0.8V 4x、8x

 高速動作するAGPバスは、信号のオン/オフを素早く切り替えるために、できるだけ電圧は低い方が有利です。 従って、バージョンが上がってサポート倍率が引き上げられるにつれ、信号電圧が下げられてきました。 このために、各バージョンで電気信号的に互換性がなくなってしまいました。 例えば、AGP2.0対応のマザーボードにAGP1.0対応のビデオカードを装着した場合、電圧不足で動作しません。 一方、AGP2.0対応のマザーボードにAGP3.0対応のビデオカードを装着した場合、過電圧でビデオカードを壊してしまいます。 このような事が起こらないように、各バージョンのスロットは出っ張りの位置が異なり、他のバージョンのビデオカードを挿す事ができないようになっています。


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 ビデオカードの性能

 ビデオカードの性能は、パソコンのパフォーマンスに大きな影響を与えます。 より性能の高いビデオカードに交換すると、”高画質化”、”高速化”の2つの効果が期待できます。 ここでは、ビデオカードの性能について説明します。

・  クロック数

 ビデオカードの中心であるビデオチップのクロック数を表します。 ビデオチップは”GPU:Graphics Processing Unit”とも呼ばれ、ビデオカード上のCPUのような役割をします。

・ ビデオメモリ

 ビデオカード上で、グラフィックデータなどを保存しておくメモリの事を、”ビデオメモリ(VRAM:Video RAM)”と言います。 VRAMの役割の一つに、実際に画面に表示されている内容を保存する”フレームバッファ”としての役割があります。 これに必要な容量は、画面解像度と表示色数に比例し、640×480・フルカラー表示ならば約1MBのVRAM、1024×768・フルカラー表示ならば4MBのVRAMが必要という事になります。

 近年のビデオカードは、VRAMが128MB〜256MB以上も搭載されていますが、高解像度フルカラー表示を実現するために搭載されている訳ではありません。 VRAMからフレームバッファを除いたメモリは、3D-CGのテクスチャ(3D-CGで物体表面の質感を表現するために貼り付ける画像)データや3Dモデルの頂点データなどを格納するために使用されています。 また、オンボードのグラフィック機能には、「ビデオメモリはメインメモリと共有」というものがあり、これはビデオメモリにメインメモリの一部を使うものです。 専用のビデオメモリを持たない分だけパフォーマンスが劣ります。 メーカー製のパソコンは、このタイプのものが多く、3Dゲームを快適にやるにはあまり向いていないとも言えます。


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 ビデオカードのドライバ

 ビデオカードでは、”ドライバ”が非常に重要です。 ドライバは、ハードウェアを制御するためのソフトですが、ビデオカードの動作速度や安定などに影響します。 ドライバのバージョンが上がる事により不具合の修正や最適化が行われ、パフォーマンスが向上します。

 ビデオカードのドライバは、ビデオチップだけを配給しているメーカーと、カード全体を作っているメーカーの両者から提供されますが、チップを配給した会社のドライバを”リファレンスドライバ”といいます。 リファレンスドライバは、チップの製造元にしか分からない様な更に進んだハードウェアの使用方法などの情報が提供されるために、カード製造元のドライバよりも高性能の場合があります。


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