パソコンの各パーツはネジでケースに固定されています。
ネジはプラスドライバー用ですが、ピッチ(ネジ山の間隔)によって「ミリネジ」、「インチネジ」に分類されます。
写真に示すように、インチネジの方がミリネジよりもピッチが広くなっています。
パーツを固定する際は、この2種類のネジを使い分けなくてはなりません。
用途の違うネジで無理に固定しようとすると、ネジ穴やネジを壊してしまうので注意が必要です。
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左 : ミリネジ
右 : インチネジ
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ミリネジとインチネジの使用先
ミリネジ |
インチネジ |
光学ドライブ、フロッピーディスクドライブ |
マザーボード、ハードディスク、拡張カード、ブラケット |
ネジはケースやマザーボードを購入した際に付属品で入っている他、ネジのみを購入する事もできます。
組み立てて余ったネジは、捨てずに大切に保管しておきます。
また、ケースファンやCPU ファンを固定するネジは上記のネジとは別なものを使用する場合が多いです。
ケースファンを購入した場合には、そのケースファンを固定するためのネジが付属しています。
また、ケースの振動を抑える効果があるゴムワッシャー付きのネジ、ドライバー不要で手で回す事ができるローレットスクリュータイプのネジもあります。
ジャンパーピンは、IDE 接続のハードディスクや光学ドライブのマスター/スレーブを設定する際に使用する部品です。
ジャンパーピンは、端子をショートさせる事によりハードディスクや光学ドライブの接続設定を明確にマザーボードへ伝えます。
小さな部品ですが、このピンがなくてはきちんと認識しないので非常に重要なパーツです。
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ジャンパーピン
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ジャンパーピンは、ハードディスクや光学ドライブを購入した際に付属してきます。
付け替えし易いように、引っ張る部分が付いているものもあります。
どこのようにピンを付けるとマスター/スレーブになるかは、各メーカーによって異なりますが、ハードディスクや光学ドライブに設定方法が記載されたシールが貼ってあります。
この設定マニュアルに従ってジャンパーピンを取り付け、正確に認識されているかをBIOS で確認します。
ブラケットは、ケース背面の拡張カード部分にあるカバーです。
カードを増設しない場合は、埃が入らないようにブラケットで閉じておくのが基本です。
拡張カードを増設する場合には、ブラケットを外してカードを取り付けます。
取り外したブラケットは、再利用できるので捨てずに保管します。
ケースの規格が同じであれば、ブラケットのサイズも同じ(デザインはそれぞれ少し違う)なので、他のケースに利用する事もできます。
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ブラケット
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バックパネルは、ケース背面でマザーボードにケーブルを接続するための穴です。
バックパネルはケースやマザーボードに付属してきますが、接続するケーブルはマザーボードによって決まるので、マザーボードに付属しているバックパネルを使用します。
ケースを購入した直後は、ケース付属のバックパネルが取り付けてあるので、外して取り替えます。
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バックパネル
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ケーブルに電流が流れると電流に応じた磁界が発生します。
この磁界の変化と電界の変化が相互に影響を及ぼし、電磁波になります。
これが電磁波ノイズになります。
ノイズが増加すると、電気信号の伝達が不安定になり、ネットワークであれば速度低下に繋がります。
この電磁波ノイズを低減する物として、フェライトコアがあります。
磁界の中に磁性体を置くと、磁界は磁性体に引寄せられます。
この原理を利用し、ケーブルに流れる電流により発生したノイズ磁界をフェライトコアに集めます。
フェライトコアは、ケーブルに電流が流れる事によって発生する磁界を吸収して熱に変え、ノイズを低減させる事ができます。
フェライトコアは、シールドされていないネットワークケーブルや、モジュラーケーブルに取り付けるて使用する他、電源ケーブルなどにも取り付けてあります。
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フェライトコア
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