PC ケースは、名前の通りパソコンの部品が収まっているケースです。 PCケースは、外見こそ似ていても、仕様は様々ですし、パーツ選びでも意外と悩む部品だと思います。 ケースは取り付けるマザーボードや拡張性の点で大きさはほぼ決定するももの、”見た目”などデザインも気になる事もあります。 通販では現物を見て買えませんし、お店へ行っても、コレだ!と思えるケースを見つけられることも多くはないかもしれません。 ここでは、PCケースについて一通り説明して要点をまとめます。
さて、PCケースのポイントは・・・
- 拡張性
- メンテナンス性
- マザーボードの仕様
- 冷却性
- 電源
- 材質
- デザイン
他にも細かい点はいくつかあると思いますが、この辺りを中心に話を進めていきます。 まず、PCを大きさ毎に分類してそれぞれの特徴をまとめてみました。 ベイの数はケースによって多少異なりますが、目安はこのぐらいかと思います。
PCケースの規格 | 5インチベイ | 3.5インチベイ | シャドウベイ | 対応マザーボード |
フルタワー | 4〜5以上 | 4〜5以上 | ATX , サーバー用 など | |
ミドルタワー | 3〜4 | 1〜2 | 3〜5 | ATX , M-ATX など |
マイクロタワー | 1〜2 | 2〜3 | M-ATX など | |
スリムタイプ | 1〜2 | 1〜2 | M-ATX , flex-ATX など | |
キューブタイプ | 1〜2 | 1〜2 | Mini-ATX など |
- ・ フルタワー
- フルタワーケースは、PCケースの中でも最も大きいものになります。 このケースはドライブを収納するスペース(ベイ)が最も多く、拡張性は抜群です。 そのため、サーバーケースとして使用されることもあります。
- ・ ミドルタワー
- ミドルタワーケースは、最も手短なPCケースです。 価格、拡張性、大きさともに手頃でバランスが良いのが普及している理由です。 このケースはベイの数も多めで、拡張性も高めです。 ケース内のスペースも広いため、メンテナンス性も良く、自作には非常に向いてきます。
- ・ マイクロタワー
- マイクロタワーケースは、ミドルタワーよりも一回り小さく、マザーボードの対応がマイクロATXである事が特徴です。 ミドルタワーよりもベイの数が少ないため、拡張性はミドルタワーに比べれば劣ります。 省スペースであるというメリットがあり、それほど拡張する予定のないユーザーにとっては手頃な大きさです。
- ・ スリムタイプ
- スリムタイプのPCケースは、上記のようなタワー型に比べて厚さが薄く、省スペースです。 このケースは、電機屋で売っているようなメーカー製のPCに多く見られます。 拡張性は低く、メモリの増設以外はほとんどできません。 スリムなケース内にびっしりとパーツが詰めてあります。
- ・ キューブタイプ
- キューブタイプのPCケースは、スリムタイプと同様に省スペースです。 キューブタイプのPCはマザーボードの仕様も特殊なものが多く、ベアボーン(マザーボードや電源がセットされた状態)として売られている事が多いです。 拡張性は低いですが、デザインが良く、人気もあります。
マイクロタワーケース
フロントパネル:USB * 2 |
PCケースの材質にはアルミやスチールがあります。 ケースの材質の特徴を表にまとめました。
材質 | 重量 | 剛性 | 遮音性 |
アルミ | 軽い | 低い | 低い |
スチール | 重い | 高い | 高い |
時折、歪みやすいのかメンテナンスの度にケースのフタが閉まりにくいケースもあります。 側面が薄いアルミ製のケースは、振動で共振して変な音が鳴る事もあります。 ケースは頑丈なものを選ぶのもポイントです。 上記の他に、アクリル製やステンレス製のケースもあります。
PCケースの形状は多様あり、使い勝手やデザインは好みによります。 「USB端子は前面か後面か」、「光学ドライブは縦か横か」、「ファンを追加できるか」などといった機能面や、ボディの色やデザインも重要なポイントです。