電源ケーブルは、パソコン本体の電源部分とコンセントを繋ぐケーブルです。
電源を供給するには、このケーブルが必要です。
電源パーツやPC ケースを購入すると付属してきます。
本体側はアース端子を含む3極(3P)になっていますが、コンセント側は2Pになっているものが多く見られます。
これは、一般家庭ではコンセントのほとんどが2Pであるためであり、パソコンを使用する上でアースを取らないのは望ましい環境ではありません。
できる事ならば、パソコンもアースして使用したほうが良いのですが、アースを取れるコンセントが台所や洗面所など限られているので、なかなかアースを取れないのではないでしょうか。
|
電源ケーブル
|
サウンドケーブルと言えば、思い当たるものが二つあります。
一つは、光学ドライブとサウンドカードを接続するケーブル、もう一つはサウンドカードとスピーカーを接続するケーブルです。
前者はPC ケース内部で使用され、後者はPC ケース外部で使用されます。
PC ケース外部で使用するケーブルの方は、サウンドケーブルよりもオーディオケーブルと呼ぶほうが適切かもしれませんので、区別しやすい事もあり、当サイトではオーディオケーブルとしておきます。
マザーボードにサウンドチップが搭載されている場合は、これらとマザーボードを接続します。
さて、この二つのケーブルはどちらも同じ役割をしますが、それぞれ少々異なる目的で使用されます。
以下の記述においては、マザーボードにサウンド機能がオンボードの場合、サウンドカードの部分をマザーボードのサウンド端子と読み替えた方が分かりやすいと思います。
|
サウンドケーブル
サウンドカード←→光学ドライブ
|
光学ドライブとサウンドカードを接続するサウンドケーブルは、光学ドライブから音を取り出すために使用します。
光学ドライブの前面には、ヘッドホンを挿すような穴があいています(穴の無いドライブもあります)。
ここには、やはりヘッドホンやイヤホンを差し込んで使用するのが一般的です。
光学ドライブのサウンド端子は前面にあるので、コードの短いこれらの機器でも十分届きます。
光学ドライブは、PC ケースの中では電源とマザーボードにIDE ケーブルで接続されいます。
しかし、このままでは光学ドライブから音を出す事はできません。
音声データを伝送するケーブルが接続されていないからです。
そこで、サウンドケーブルを使用してサウンドカードと光学ドライブを接続し、音声データの経路を確保します。
このケーブルは、光学ドライブやマザーボードを購入したときに付属しています。
PC を組み立てた後、光学ドライブにヘッドホンを挿しても音が聞こえない、というトラブルの原因は大抵これです。
|
オーディオケーブル
サウンドカード←→スピーカー
|
サウンドカードとスピーカーを接続するオーディオケーブルは、音声データをサウンドカードからスピーカーへ伝送するためのものです。
サウンドカードは、スピーカー端子(緑)、マイク端子(赤)、ライン端子(青)と3つの端子を持ちます。
スピーカーは、スピーカー端子に接続して使用するので、間違えないように注意が必要です。
スピーカーの中には、予めスピーカー側にオーディオケーブルが含まれているものもあります。
このようなスピーカーは、オーディオケーブルを別に用意する必要はありません。
また、最近のディスプレイはスピーカーが内蔵されている商品が多く、この内蔵スピーカーを使用する場合には、本体とディスプレイをオーディオケーブルで接続します。
LAN ケーブルは、ネットワークにおいて10Mbps 〜1Gbps 以上の高速通信に利用されます。
LAN ケーブルの主流はツイストペアケーブルであり、品質によってカテゴリ1〜7として分類されています。
上位カテゴリのケーブルと下位カテゴリのケーブルは互換性があり、より上位カテゴリのものを使用していれば問題ありません。
例えば、ネットワークカードが100Mbps のものであっても、1Gbps のカテゴリ6であるLAN ケーブルを問題なく使用できます。
逆に、1Gbps 対応のネットワークカードを使用しているのにもかかわらず、通信速度上限が100Mbps のLAN ケーブルでは相応の通信速度が実現されません。
LAN ケーブルには、ストレートケーブルとクロスケーブルがあります。
ストレートケーブルは、コンピュータとコンピュータ以外の機器を接続するのに使用し、クロスケーブルはコンピュータ同士やコンピュータ以外の機器同士を接続するのに使用します。
これらのケーブルは、データの送信側と受信側で信号が衝突しないように使い分ける必要があります。
市販のケーブルもこの2種類がありますが、パソコン同士を直結する事は少ないので、たいていはストレートケーブルを使用します。
ルータやハブはストレートケーブルとクロスケーブルのどちらも使える物が多く、これらはお互いをストレートケーブルで接続しても問題ないので、クロスケーブルの使いどころは多くありません。
ストレートかクロスか表記されていないものは、ほとんどがストレートケーブルです。
|
LAN ケーブル(カテゴリ6)
|
ツイストペアケーブルには、ノイズを抑えるためにシールドが施されたSTP(Shielded Twisted Pare)と、シールドされていないUTP(Unshielded Twisted Pare)があります。
シールドされている方が効率は良いのですが、価格差があり、用途や使用箇所が異なります。
また、色や長さも様々な物がありますが、使用環境や好みに合わせて選ぶのも良いと思います。
LAN ケーブルを使用するときは、接触不良が無いように、ツメがしっかり入るようにきちんと差し込みます。
ツメが折れた場合には、そのまま使用せずに交換したほうが良いです。
ツメが折れにくいように、カバーがついているケーブルや、フラットケーブル(平らなもの)もあるので、購入の際には色々なケーブルを見た方が良いです。
USB ケーブルは、外付けハードディスクや外付け光学ドライブ、入力装置、プリンタ、デジカメなど多くの機器とパソコンを接続するケーブルです。
短いケーブルを延長するための、延長専用ケーブルもあります。
USB ケーブルは、その用途によって接続部分の形状が数種類あり、規格としてUSB1.1とUSB2.0というものがあります。
USB ケーブルの接続部分の形状は、マザーボードに接続する長方形型、デジカメに多く見られる台形型、プリンタに多く見られる正方形型があります。
これらの各ケーブルは、デジカメやプリンタなど、その商品を購入した際に付属している事が多く、買い換えることもできます。
但し、次に示すUSB の規格に注意する必要があります(最近はUSB2.0が主流なのであまり問題ではありません)。
|
USB ケーブル
|
USB には、USB1.1とUSB2.0という2つの規格があります。
両者の違いは通信速度であり、USB2.0の方がより高速になっています。
最近はUSB2.0が主流ですが、少し前のパソコンやデバイスはUSB1.1のものがあります。
例えば、USB1.1対応のマザーボードのパソコンに、USB2.0のUSB フラッシュメモリを使用しても、USB1.1相当の速度でしか使用できません。
また、外付けのハードディスクや光学ドライブはUSB2.0が要求され、USB1.1のマザーボードでは使用できなかったり十分に動作しなかったりします。
USB ケーブルにも、USB1.1とUSB1.1/2.0のように互換性のあるものがあります。
USB の通信速度
− |
USB1.1 |
USB2.0 |
最大通信速度 |
12Mbps |
480Mbps |
IDEケーブルは、ハードディスクや光学ドライブとマザーボードを接続するケーブルです。
平らで幅が広く、両端と真ん中辺りにコネクタが付いています。
一つのIDE ケーブルで、2つまでの機器を接続する事ができます。
IDE ケーブルは曲げにくく、幅もあるためにPC ケース内ではスペースを取りやすいのが難点です。
また、マザーボードと接続した際に半回転捻らなければならない事があり、ケーブルをまとめる時に少々苦労します。
|
IDE ケーブル
|
SATA(シリアルATA)ケーブルは、ハードディスクとマザーボードを接続するケーブルです。
従来は、ハードディスクの接続にはIDE ケーブルが多く使用されていましたが、転送速度の向上を目的としてシリアルケーブルが使用されるようになりました。
SATA ケーブルは、IDE ケーブルのように1つのケーブルで複数の機器を接続する事はできません。
また、SATA ケーブルはIDE ケーブルに比べて細く、PC ケース内で邪魔になる事も少ないです。
|
SATA ケーブル
|
FDD(フロッピーディスクドライブ)ケーブルは、フロッピーディスクドライブとマザーボードを接続するケーブルです。
IDE ケーブルと似ていますが、細くて短かく、コネクタが両端のみである事が特徴的です。
|
FDD ケーブル
|